炊飯器やヨーグルトメーカーなどを使って、自宅で簡単に作ることができる「甘酒」ですが、うまくできなかったという話もたまに耳にします。今回は、甘酒を作る上で大切なポイントや、ありがちな失敗例などをご紹介していきます。
記事の目次
どうして甘酒を手作りするの?
甘酒は「飲む点滴」、「飲む美容液」とも呼ばれるほど栄養価が高く、美肌効果や病気予防などの様々な美容・健康効果があると期待されています。そのこともあってか、その人気に火がつき、近年では甘酒をあちこちで見かけるようになりました。すぐに飲める小分けパック型の甘酒も多く発売される中、どうしてわざわざ甘酒を手作りする人がいるのでしょうか。ここでは、甘酒を手作りするメリットを3つほどご紹介します。
[理由1]簡単に作ることができる
1から作るのは面倒だと思われる方も多いかと思いますが、実は、甘酒は炊飯器、またはヨーグルトメーカー、またはスープジャー、または魔法瓶などの保温調理器があれば簡単に作ることができます。また、濃さや甘さのバランスも自分の好みに仕上げることができるのが嬉しいポイントです。
[理由2]酵素が生きている
市販の甘酒には、発酵が進んで味が変わってしまうことを防ぐために加熱殺菌処理を加えているものが多くあります。この加熱殺菌処理が、身体の消化や代謝の働きを助けるてくれる酵素の働きを止めてしまうのです。せっかくの生き生きした酵素を殺してしまうのは、勿体無いことですよね。自宅で手作りすることで、この加熱殺菌処理を行わず、生きた酵素をそのまま摂取することができます。
[理由3]安くてお得
皆さんは「甘酒って美味しいけど、少し高いな…」と思ったことはありませんか。安いものでも、120mlで150円前後といったところでしょうか。手軽に飲めるメリットはあるものの、ペットボトル飲料と同等の価格と思うと、少し高いと思われる方も少なくないと思います。しかし、自宅で甘酒を作ると300円前後で、1Lほどの甘酒の原液を作ることができるので、かなりお得になります。
超簡単!甘酒の作り方
先ほど、炊飯器・ヨーグルトメーカー・スープジャー・保温調理器のいずれかがあれば、甘酒を作ることができると述べましたが、ここでは炊飯器とヨーグルトメーカーを使ったレシピを簡単にご説明していきます。用意する材料は、いずれも麹のみでOKです。
炊飯器で作る!
※作り方について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。
ヨーグルトメーカーで作る!
※作り方について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。
甘酒を美味しく作る2つのポイント
どの作り方でも工程は少ないため、以下の2つのポイントさえ抑えておけば、自宅でも簡単に甘酒を作ることができます。
①温度
甘酒作りでもっとも大切なのが温度です。70度くらいまで上げてしまうと、温度が高すぎて酵素が死活してしまい、逆に50度程度でも低すぎて甘みが出てきません。十分な甘みを出すためにも、60度をキープすることを心がけましょう(※炊飯器は特に注意が必要です)。
②保温時間
温度を60度に保ったら、それぞれの作り方に従って、保温時間を厳守します。
こんな失敗をしてしまった…
上記のポイントさえ抑えておけば問題ないはずですが、もし失敗してしまった時はどうしたら良いのでしょうか。
[case1]甘酒が甘くならない
60度をキープしていれば4時間ほどで十分甘みが出るはずですが、もし甘みが足りないと感じた場合は1時間ほど保温時間を延長してみてください(※また、使った麹が古いものであったりしても、甘くならないことがあります)。
[case2]温度を高温にしすぎてしまった
高温で加熱してしまうと、生きていた酵素が死活し、ビタミンも破壊されてしまいます。しかし、味がそこまで劣るということはなく、美味しくお召し上がりいただけると思います。失った栄養素を復活させることは難しいですが、残っている栄養素もたくさんありますので、そこまで気にしなくても大丈夫です。
[case3]甘酒が酸っぱくなってしまった
長時間保温させたり、冷蔵保存の期間が長くなってしまったりすると、酸味が出ることがあります。これは、乳酸菌などの微生物が混入したり増えたりしたことに原因があると考えられます。しかし、本当に混入した微生物が乳酸菌なのかを確かめることは難しく、雑菌や腐敗菌の可能性も否めませんので、酸っぱくなってしまった甘酒を飲むことはおすすめしません。
まとめ
甘酒は2つのポイント(温度と時間)さえ抑えておけば、とても簡単に自宅で作ることができます。作った甘酒は冷蔵で約1週間、冷凍で約3ヶ月の保存が可能です。体にもより効果的な状態で摂取することができ、節約にもなるので、皆さんもぜひ、自宅で作ってみてください。