甘酒には「高血圧を抑制する効能」があるって本当?

高血圧の症状や、甘酒に期待される「高血圧抑制効果」、高血圧予防におすすめの甘酒飲み方などをまとめました。

高血圧とは?

日本では、男性の約60%、女性の約45%が高血圧と診断されており、日本国内だけでもその数は約4,300万人に登るとも言われています。

高血圧ってどんな状態のこと?

高血圧とは、運動をしている時など、たくさんの血液を必要としている時以外の、安静にしている時でも常に血圧が高い状態のことを言います。

血圧数値はどれくらいだと高血圧なの?

自分の通常時の最高血圧が120mmHg以下、最低血圧が80mmHg以下であれば適正値であると言えます。最高血圧が140mmHg以上、もしくは最低血圧が90mmHg以上のどちらかであれば、あなたは高血圧の可能性があると言えます(参考:日本高血圧学会 ガイドライン2014)。

高血圧になる原因は?

血圧を上げる原因として、よく知られているものには「塩分のとり過ぎ」、「ストレス」、「飲酒」、「タバコ」、「運動不足」、「肥満」、「カルシウム・カリウム不足」、「急激な気温差」、「加齢」などがあります。しかし高血圧になる原因には様々なものがあり、それらが複数絡み合って起こると言われ、多くの要因は解明されていません。

高血圧になるとどんな症状が現れるの?

高血圧の人の中にも軽度の人から重度の人まで様々です。初期症状として「頭痛」や「めまい」、「立ちくらみ」、「息切れ」、「耳鳴り」、「動悸」、「肩こり」などが挙げられていますが、重症にならない限り、自覚できるほどの症状はほとんど現れず、血圧を測定しないと気づかない人が多いと言われています。
これらをそのまま放置しておくと、知らず識らずのうちに進行し「動脈硬化」や「脳卒中」、「脳出血」、「脳梗塞」、「心筋梗塞」、「心不全」、「狭心症」、「高血圧性腎不全」などの命に関わる症状を引き起こす危険性があります。

高血圧の予防法は?

高血圧を予防するには、普段の生活習慣の見直しが大切になります。「食事の塩分量を減らすこと」や、「適度に運動すること」、「(太り過ぎの方は)減量すること」、「飲酒や喫煙の量を減らすこと」、「リラックスする時間を持つこと」で、高血圧を予防することができます。また、降圧剤として広く使われている「ACE阻害薬」などを処方してもらう方法もあります。

実は甘酒には高血圧を抑制する効能がある?!

いよいよ本題に入りますが、先ほど述べた予防法の他に、「甘酒」を摂取することで高血圧を抑制する効果が期待できると言われている事をご存知でしょうか。このことは、2016年3月15日に放送された「林修の今でしょ講座(テレビ朝日)」でも紹介されています。

甘酒に含まれる栄養成分

甘酒には「ペプチド(複数のアミノ酸が繋がっている状態のもの)」と呼ばれる成分が含まれています。このペプチドは、甘酒の原材料であるお米に含まれるタンパク質が麹菌によって分解される時に生み出されます(その他の甘酒に含まれる栄養成分についてはこちらの記事をご参照ください)。

甘酒が体内でどのような働きをするの?

ペプチドは、血液中に多く存在するアンジオテンシンⅠと呼ばれるホルモンが、アンジオテンシンⅡと呼ばれるホルモンに変わるのを防ぎます。このアンジオテンシンⅡには、血管を収縮させて血圧を上げる働きと、腎臓から尿に排出された塩分を再吸収する働きがあると言われています。ペプチドの持つアンジオテンシンⅠがアンジオテンシンⅡへ変わるのを防ぐ働きは、血圧を下げるACE阻害薬と似た働きであると言えます(参考書籍:食べる甘酒で病気が治る!楽々やせる! 東京女子医科大学高血圧・内分泌内科主任教授の市原淳弘先生のインタビュー)。

甘酒で高血圧を予防するメリットは?

甘酒を生活の中に取り入れる方法は、人工的に作られたACE阻害薬などを投与するのと違って即効性はないものの、薬による副作用が生じる心配がありません。また、甘酒は高血圧を抑制するだけでなく、様々な美容・健康への効能が期待されています(詳しくはこちらの記事をご参照下さい)。

甘酒で無理なく高血圧予防をしていこう!

米麹甘酒と酒粕甘酒のどちらが効果的?

米麹甘酒と酒粕甘酒、どちらにも高血圧抑制効果は期待されているようです。私のおすすめは米麹甘酒に分類される「生甘酒」です(生甘酒についてはこちらの記事をご参照下さい)。

より効果的な飲み方は?

飲む量はどれくらい?
甘酒は糖分を含むため、飲み過ぎには注意が必要です。よって、1日に100〜200ml程度を目安に毎日取り入れましょう。

いつ飲むのがベスト?
血圧を上げる働きを持つホルモンは日中に活発に働くことから、高血圧抑制効果を期待するには朝に飲むことをおすすめします。

おすすめの甘酒ドリンクレシピ

生姜甘酒
生姜には血流促進効果がある他、利尿作用が働くことで過剰な塩分の排出も助けてくれます。

【作り方】生甘酒150mlに、皮付きのおろし生姜を小さじ0.5杯程度加えて完成です。

市販の甘酒でも効果はあるの?

生甘酒を作らないと効果が期待できないということはありません。甘酒メーカー大手の森永製菓株式会社の公式ホームページにも「血圧を下げる作用が報告されている」と記載があります。ご自宅で作るのは、手間だし面倒臭いと思われる方は、まずは市販の甘酒を試してみても良いかもしれませんね。

(画像引用:森永製菓HP

何かを制限するわけではなく、美味しい甘酒を摂るだけで高血圧予防につながるのであれば、こんな嬉しいことはありませんよね。皆さんも、毎日の生活の中で、コンスタントに甘酒を取り入れて健康な体を手に入れましょう。