甘酒に『花粉症抑制効果』が?花粉シーズンや症状、対策法などをご紹介します!

花粉は春の病気のイメージがありますが、1年中飛んでいることをご存知ですか?もしかしたらあなたも実は花粉症かもしれません。こちらでは花粉症に関する情報や、甘酒に期待される花粉症抑制効果についてご説明します。

花粉症の基礎知識

花粉症とは?

花粉症(英語:hay fever)とは、飛散した植物の花粉が体内に取り込まれることによって、アレルギー症状を引き起こす病気のことです。現在、日本における花粉症の患者数は日本国民全体の20%を超えるとも言われていますが、正確な数はわかっていません。特にスギ花粉にアレルギーを持つという人の割合は多く、東京都は「花粉症患者実態調査」の結果として「都内におけるスギ花粉症有病率は48.8%と推定される」と2017年12月18日に発表しています。患者数が年々増加しているだけではなく、花粉症を発症する年齢が低年齢化していることも深刻になっています。

花粉症を引き起こす主な花粉の種類

日本国内では約60種類ほどの植物が花粉症を引き起こすと言われています。特にスギ花粉は、国土の約12%を占めているためか特に患者数が最も多いとされています(参考:厚生労働省 花粉症の疫学と治療そしてセルフケア)。スギ花粉以外で主要なものとしては、ヒノキ花粉やイネ科花粉、ブタクサ花粉、ヨモギ花粉、カモガヤ花粉、オオアワガエリ花粉、シラカンバ花粉、ナカムグラ花粉などがあります。
世界的に見るとスギ、ブタクサ、イネ科の植物による花粉症が世界3大花粉症と言われ、アメリカでは特にブタクサ花粉が、ヨーロッパでは特にイネ科の植物花粉が多いと言われています。

種類別!花粉飛散カレンダー

花粉症と聞くと春に発症する病気というイメージがありますが、実は花粉症を引き起こす花粉は種類が異なるだけで、春夏秋冬、季節問わず1年中何かしらの花粉が飛んでいるのです。つまり、春じゃないから花粉症ではないと思い込み、自覚症状のない方も多くいるのではないかと思われます。以下の通り、主要な花粉の種類別に飛散する時期の目安をまとめてみたので、各々チェックしてみてください。

2018年 花粉のピークはいつ?

今年の花粉は前年比200%になる地方もあり、この状態がいつまで続くのか気になる方も多いかと思います。今年のスギ花粉のピークは3月ヒノキ花粉のピークは4月となっています(参考:tenki.jp)。もうすぐピークは過ぎるようですので、一安心というところでしょうか。

花粉症にかかる5つの原因

花粉症にかかる人は、主に遺伝によるアレルギー体質であることが原因と言われています。しかし、全ての人が遺伝が原因というわけではありません。遺伝以外に考えられる原因を4つほどご紹介します。

①食生活の変化
近年では、昔に比べてインスタント食品やお菓子などが普及していますよね。高齢層の花粉症発症率が低く、若年層の花粉症発症率が増えているのは、人々の食生活が和食中心ではなくなったことが原因ではないかと考えられています。

②生活習慣の乱れ
睡眠不足や不規則な生活をすることで自律神経が乱れたり、ストレスを溜め込むことも原因ではないかと言われています。

③花粉量の増加
戦後に大量植林されたスギが近年に開花適齢期を迎えていることで、単純に花粉の量自体も増えています。

④排気ガスや大気汚染
排気ガスに含まれる微粒子と花粉を一緒に吸い込むことでアレルギー反応が起こりやすくなると言われていること、アスファルトは土と違って飛散した花粉を吸収できないことから、都会に住んでいることや大きな道路の近くに住んでいることも原因ではないかと考えられています。
(参考:協和キリン 花粉症ナビ

花粉症の主な8つの症状

続いては花粉症にかかると起きる主な症状をご紹介します。

①くしゃみが出る
花粉などのアレルギー物質を外に出そうとして起こる症状です。

②鼻水が出る
異物を洗い流そうと起こる症状であり、風邪を引いた時に出る粘り気のある鼻水と違い、透明でサラサラした鼻水が出るのが特徴です。

③鼻づまりになる
鼻の粘膜が腫れてしまうことで、空気の通りが悪くなり起こる症状です。

④咳が出る
鼻づまりによって口呼吸になることで、喉が乾燥してしまい起こる症状です。

⑤眠気に襲われる
鼻づまりによって口呼吸になることで、取り込める酸素の量が減り、脳が酸欠状態となり眠気を感じるようになります。

⑥目がかゆくなる
外部からの花粉などのアレルゲンによって炎症が起こる症状です。

⑦だるい・頭痛がする
鼻づまりによって脳が酸欠状態になることなどが原因で起こる症状です。

(参考:エスエス製薬HP

頭痛や眠気も花粉症が原因かもしれないということは、見落としがちな方もいらっしゃったのではないでしょうか。

花粉症を治療しよう!

では、花粉症になってしまったらどうしたらいいのでしょうか。

病院へ行くなら何科へ行けばいい?

鼻水・鼻づまりに悩まれている方は耳鼻科、目がかゆくて困っている方は眼科へ行って点眼薬を処方してもらうことをおすすめします。

花粉症の人向けの市販薬4選

いずれもドラッグストアで購入できる4つのお薬をご紹介します。ちなみに、目薬は個人的に、眼科で処方してもらうものを使用するのが良いと思います。

アレジオン20/エスエス製薬

(画像引用:エスエス製薬
クラリチン EX/大正製薬

(画像引用:大正製薬
ストナリニ Zジェル/佐藤製薬

(画像引用:佐藤製薬
アレグラ FX/久光製薬

(画像引用:久光製薬

セルフケアでできることは?

病院へ行って薬を処方してもらわなくても、普段の生活に少し気を使うことで花粉対策になります。外出時はマスクやメガネを着用する手洗いうがいをこまめにする、室内に入る際は髪の毛や洋服を軽く叩く表面の毛羽立った洋服を着ない食生活に気をつけるストレスをためない、布団を洗った際は布団乾燥機などを使う(どうしても干したい場合は、花粉の飛散量の少ない午前中に行う)などの対策方法があります。

甘酒には『花粉症抑制効果』があるって本当?

これまで様々な花粉症対策を紹介してきましたが、薬を毎日取るのはちょっと・・・とお悩みの方におすすめなのが甘酒です。甘酒は「飲む点滴」とも呼ばれるほど、栄養価が高いことで有名なスーパードリンクです(甘酒に期待される効能についての詳細はこちらの記事をご覧ください)。主に美容効果を期待して飲む方が多いかと思いますが、実は甘酒には『花粉症抑制効果』も期待されているということを、皆さんはご存知でしょうか。

甘酒に期待される『花粉症抑制効果』とは?

米麹甘酒
花粉症などのアレルギー疾患は、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが乱れることによって起こりやすくなります。こちらの記事でも紹介している通り、甘酒には「腸内環境を整える効能がある」と言われています。そのため、甘酒を摂取することによって腸内環境が整い、腸内の炎症が抑えられることで、アレルギー症状が改善されることがあると言われています(参考:効く!生甘酒)。

酒粕甘酒
酒粕には、花粉症の原因となるカテプシンBという酵素の働きを抑制する効果があるため、アレルギー体質の改善が期待できると言われています(参考:酒乃竹屋HP)。

健康面や美容面でも優秀な、栄養価の高い甘酒で花粉症の症状を抑制できたら嬉しいですよね。

甘酒を毎日の生活に取り入れよう!

甘酒の飲み方
1日に100ml〜200mlを目安に取り入れることをおすすめします。栄養価の高い甘酒ですが、糖質が多い食品でもあるため、摂取量には注意が必要です。

花粉症に効果的で甘酒に合う食材
花粉症予防に効果があるとされている、ヨーグルトやレンコンを使った、ヨーグルト甘酒(簡単レシピについてはこちら)またはレンコン甘酒(レシピについてはこちら)を作ってみるのもいいかもしれませんね。レンコン甘酒については、度々テレビ番組(世界一受けたい授業や林修の今でしょ!講座等)でも取り上げられるなど、お医者さんも注目の花粉対策ドリンクです。

いかがでしたでしょうか。花粉症を発症すると外出するのが嫌になったり、面倒なことばかりです。花粉症じゃないから自分は大丈夫と思っている方も、花粉症は突然発症することもあるので、早めの予防対策を立てることが大切です。皆さんも甘酒で健康習慣を身につけておきましょう(※アレルギー症状は人によっては悪化する可能性もあるようですので、症状が重い方などはお気をつけください)。